たねがいけべんてんぐう
鳥取県鳥取市福部町湯山1475
昔々、長者さんの元に新しい使用人としてお種という女性がやってきました。夕方、使用人たちでだべってる時に誰かが「腹減った」「うまいもん食いたい」と言うと決まってお種さんが甘い柿の実を持ってきてくれます..
昔々、長者さんの元に新しい使用人としてお種という女性がやってきました。夕方、使用人たちでだべってる時に誰かが「腹減った」「うまいもん食いたい」と言うと決まってお種さんが甘い柿の実を持ってきてくれます。 最初はうまいうーたら言ってたのですけど、そのようなことが何度かあると「柿、出過ぎじゃね?」と疑う者も出てきます。そこである時、お種さんをつけてみることにしました。 するとお種さんは池の畔で白蛇に変身し、池の島へと渡るとそこの柿をもいでいたのです。驚いてそれを長者に報告すると、それ以降、お種さんが戻ることなく多鯰ヶ池の主となったそうな。 そして、長者の家に住んでいた老婆がそれを憐み池の傍に荒神さんの社(現在のお種社を建てて祀ったそうです。
有り