旧神饌幣帛料供進神社。寛文6年(1666)建立の記録がある。往古この地は深山奥谷であり、大蛇が出るのでこれを防ぐため社を建てて大蛇大明神と称していた。この地光兼の住人で木九衛門吉次という人物が独力で社を建立した。当初、現在地より約50メートル下の白川谷の川辺にあったが与五郎水という大洪水に遭い流出、現在の地に遷座した。明治31年(1896)に再建された本殿・拝殿は、香川県旧三豊郡の宮大工高橋定造の手によるもので、建物細部にわたり施された龍や動植物また籠彫り、透かし彫りなどの彫刻も見事で、平成26年12月に国登録有形文化財に登録されている。明治31年の再建時に境内社新田神社を合祀し、さらに大正元年(1912)光兼名の由賀神社、大山祇神社、玉神社、蛇王神社を合祀した。