みめぐりじんじゃ
宮城県仙台市青葉区一番町4丁目8−15
文和年間(西暦1352年頃)近江三井寺僧、源慶が東国を巡錫中、隅田川中島のほとりの弘法大師建立になる荒れはてた小堂に立ち寄った際、その床下より現れた壺をあけるとその中より忽然と白狐が現れ、壺の中の宇..
文和年間(西暦1352年頃)近江三井寺僧、源慶が東国を巡錫中、隅田川中島のほとりの弘法大師建立になる荒れはてた小堂に立ち寄った際、その床下より現れた壺をあけるとその中より忽然と白狐が現れ、壺の中の宇迦之御魂命の神像のまわりを三度めぐっていずことなく消え去ったので、以後この社を「三圍」(みめぐり)と呼ぶようになったと伝えられております。
また、元禄6年の大旱魃の際、俳聖其角はこの社に「夕立や 田を見めぐりの 神ならば」と一句献じますと翌日、さっそく雨が降ったといわれております。
以来、何でも願い事に叶う縁起のよい神として広く庶民より崇められて参ったもので、三井家にも因縁深い社として各三越本支店屋上に遷座されております。