くまのじんじゃ
静岡県袋井市初越59
詳細不明であるが、静岡県のなかで最も熊野系の寺社が集中しているのが袋井市域である。 市域を太田川・原野谷川の両河川が蛇行して流れ、しかも合流せず、河口は現在と違って直接遠州灘へはつながらず、横須賀..
詳細不明であるが、静岡県のなかで最も熊野系の寺社が集中しているのが袋井市域である。 市域を太田川・原野谷川の両河川が蛇行して流れ、しかも合流せず、河口は現在と違って直接遠州灘へはつながらず、横須賀との堺、0メートル地帯に溜まって潟湖(ラグーン)を形成し、これを利用した船運の要衝として重要視されたからで、遠江国衙や伊勢・熊野山領へ税物が運ばれる海の幹線道路であったからだ。 こうした背景から、遠江国最古の熊野山領として山名荘が平安末の12世紀には成立し、荘園内や太田川・原野谷川の流域に多くの熊野系寺社が設けられ、天台・真言の密教僧をはじめ、紀伊国からは神職や修験者・聖などが移り住んだ。 本神社もその流れからの創立と考えられる。
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