創建年代は不詳。美濃国神名帳には「従五位下田口明神」と記されているが、現在は若宮八幡神社と称している。
地域に伝わる記録では、「若宮八幡宮を天徳4年4月中宇佐より祭る。宝暦年中に今の所に移転する。この社は元相川の北にありて三度社を移転したという。昔は8月15日供養ありという」と記されている。
かつての社の旧蹟は川北にあるといい、これに従って探索すると、同村4132番地上姫ヶ井に八幡社の古跡・縦四間横四間反別十六歩があった。この跡地付近は田口と呼ばれ、また旧跡は古若宮と呼ばれていた。
近代に入ってからの各地の神社では祭神が不詳なものを八幡と称する傾向にあったため、この神社ももともと宇佐より勧請して後に田口明神というものを祀ったことで再度若宮八幡と改称したのではないかと考えられている。もっとも、神宝二体は応神天皇の社殿の外にあり、これを田口明神と呼んでいる。