創建年代は不詳。慶安年間の棟札写しには再建という記述があるので、それ以前の創建であることは確かである。
美濃国神名帳には「正六位上市比女神」と記述がある。
明徳寺の棟札写しには、「祭神氣長足姫命」、元禄・享保年間の棟札には「速秋津姫命」、その後の棟札には「金山姫命、氣長足姫命、木之花開耶姫命を合祀す」とある。この社を南宮七社と呼ぶということだが、根拠は不明である。里の伝えによれば、市比女明神の比女(ひめ)によって、古くから「姫の宮」と呼ばれていたという。
所蔵している神宝と神剣がある。神宝は丸い小石である。神剣は近世の制作と考えられている。