永禄3年4月のある日、突然、地底から雷鳴とともに大きな竜巻が天に昇り、風が渦となって吹き荒れました。
しばらくして、竜巻が去ると、村はずれの草むらに、キリでもまれたように深い井戸が現れた。
ある時、一人の盲人がこの井戸の水で顔を洗うと、たちどころに目が開きました。
これを知った村人たちはこのことを領主に申し出しました。
そして、この井戸の上に社を立て、3月25日を例祭日として、祭ることにしました。
その後、社の守り役として一人の男が住みつくようになり、眼病に効く水の評判がひろまり、武州や甲州からも「御水もらい」の参拝人がたくさん訪れたといいます。
(前橋の伝説百話より一部抜粋) 脇で農作業をしている方の話では、その井戸は現在も社殿の下にあるそうです。
(拝殿横壁に掲示してある案内板より)