光明寺

創建年代は不詳。もともと池田郡溝口村（現・揖斐川町脛永）にあった天台宗の寺院で、天曜山光明寺と号していた。
文明5年（1473年）、蓮如の教えに帰依した住職・教山によって浄土真宗へ改宗された。7世・円海のときに関ヶ原の戦いで西軍に属したため焼き討ちに遭い堂宇は灰燼に帰した。その後大野郡政田村（現在地）に大乗院なる廃寺があったため、その地に堂宇を再建し紫金山光明寺と改めた。
天保年間はじめに住職が病療養を理由として隠居することとなり、跡継ぎの小僧が幼年のため常誓寺（北方町）が後見を務めることとなった。しかし、遠方で川も越えねばならず、火急の用に差し支えるとして、天保3年（1832年）に隠居した前住職の弟が寺の用を務めた。
天保9年に小僧が14歳となったので、新住職として役所及び当時の本寺・小熊御坊に願い出て認可を受けた。
明治はじめの住職・説厳は寺子屋を設けて教育を行ったという。
かつて寺があった場所（現・堀貞夫氏宅）から掘り出された経卓は旧真正町の文化財指定を受けて現在も本巣市が指定している。
現本堂、鐘楼はそれぞれ明治43年、平成19年に建てられたもの。
現住職・堀公山は第21世。