たまちだにちどう
宮城県仙台市青葉区五橋2丁目9-12
大同(八〇六)年間,弘法大師が羽州湯殿山を開かんと東国に下向の際,会津若松の霊地を相して一山を開き自刻の大日如来(一寸八分)を本尊として眞隆寺を創建開基す。後年,諸堂荒廃に帰せしが本田内蔵なる僧,そ..
大同(八〇六)年間,弘法大師が羽州湯殿山を開かんと東国に下向の際,会津若松の霊地を相して一山を開き自刻の大日如来(一寸八分)を本尊として眞隆寺を創建開基す。後年,諸堂荒廃に帰せしが本田内蔵なる僧,その尊像を奉持し諸国漫遊の途次,慶安2年(一六四九)仙台に来り南田町に一宇を建立して,眞護山隆興院宗海寺と号し別当となる。享保,寛延(1716-1750)の頃に,天台宗誓安寺末,安永(一七七二~一七八〇)頃には天台宗光圓寺の末寺となり,眞護山隆興院宗海寺,眞難山龍興院,又は龍興寺とも称されていた。同寺は後に京都醍醐の真言宗三宝院の末寺となり,文殊院と改められる。明治初年,里見明光住職を最後に廃寺されんとしたが,明治36年頃信徒町内有志の協力により再興された。明治四十年,文殊院と改め町内にて護持されてきたが,昭和二十年七月の戦災にて焼失する。その後町内有志により仮堂が再建され,久しく祭礼等行ってきた。この度,町内各家庭崇敬者等の尽力により,御堂復興を発願され平成二十年十二月二十二日落慶し,現在に至っている。なお当院大日如来は未年生まれ,申年生まれの十二支の守り本尊でもあり,崇敬護持されんことを願うもの也。
文殊院
真言宗
大日如来
JR仙台駅から徒歩約10分 仙台市営地下鉄五橋駅から徒歩約5分
なし