おおたけじんじゃ
千葉県君津市長谷川1390
大嶽神社は、通称を蔵王様という。「蔵王」とは蔵王権現とよばれる日本独自の神で、奈良県吉野町の金剛寺本堂(蔵王堂)の本尊として知られる。神道において蔵王権現は大己貴命、少彦名命、国常立尊、金山彦命等と..
大嶽神社は、通称を蔵王様という。「蔵王」とは蔵王権現とよばれる日本独自の神で、奈良県吉野町の金剛寺本堂(蔵王堂)の本尊として知られる。神道において蔵王権現は大己貴命、少彦名命、国常立尊、金山彦命等と習合し同一視された。金山彦命はカングツチ(火の神)を産んで苦しむイザナギの嘔吐物から化生した神であり、鍛冶・金属に関する神とみてよい。祭神は天照大神、天御中主命、日本武尊、事代主命、倉稲魂命であるが、社伝では白鳳一四年創建とあり、壬申の乱で敗れた大友皇子(弘文天皇)に従って東下した随巨の一人である長谷川紀伊を祀るとある。長谷川紀伊は、この地で自害した大友皇子と運命を共にし、群がる敵軍を前に天皇の正統を絶叫して腹真一文字に掻捌き、その腸を川に投げ捨てて果てた。 以来、川は御腹川と呼ばれる等、川に纏わる伝説と長谷川の地名誕生譚に通じる。 本社の位置と周辺の伝説や「俵田」という近隣地名からは、古代の製鉄技術をもたらした多氏との関係が窺える神社である。 ー現地案内板より。
天照大神 天御中主命 日本武尊 事代主命 倉稲魂命