さるおかやまじょう
和歌山県紀の川市粉河4801−7
猿岡城は天正元年(1573)に粉河寺が本堂を防衛しようと境内南にある猿岡山(現・秋葉山)に築いた城。 秀吉の紀州征伐(1585年)により粉河寺が灰塵とかした後、紀州を与えられた豊臣秀長の家臣であっ..
猿岡城は天正元年(1573)に粉河寺が本堂を防衛しようと境内南にある猿岡山(現・秋葉山)に築いた城。 秀吉の紀州征伐(1585年)により粉河寺が灰塵とかした後、紀州を与えられた豊臣秀長の家臣であった藤堂高虎が粉河1万石の城主としてこの城に入城した。 藤堂高虎はこの城を改築し、粉河寺の牽制をはかった。1595年、大和大納言家断絶すると、高虎は独立大名として伊予宇和島に移封され、この城は廃城となった。 現在は城の遺構は曲輪のみ整備されており、江戸の明和年間に遠江国より秋葉山三尺坊を勧請し、猿岡山に建立。山の名も秋葉山に改名された。