おおとしじんじゃ
兵庫県姫路市山田町多田1611-3
多田は8世紀の「播磨国風土記」の神前郡多駝里の遺称地と考えられ、中世では後白河院が荘園とした天皇家や摂関家の九条家領する蔭山荘に含まれていた。
永仁5年(1297)の記録では、蔭山の多田..
永仁5年(1297)の記録では、蔭山の多田村は京都御所の大番役を務めている。
大歳神社は多田の氏宮で祭神は大年神である。祖先が五穀豊穣と子孫の繁栄を願って建てられたものである。年代については、はっきりしていないが、江戸時代以前に創建されたといわれている。
社殿には元禄15年(1702)銘の掛金燈籠一対「摂州大阪・籠町山崎屋徳兵衛奉納」のほか、境内には宝暦九年(1759)の石燈籠、文化5年(1808)の鳥居、天保12年(1841)の絵馬などがある。
社殿については元文2年(1737)の多田村明細帳に本殿と拝殿が記されており、天保13年(1842)の拝殿再建棟札が残っている。現在の拝殿と本殿上家は昭和46年(1971)に改築され、平成12年(2000)に本殿の基礎、床等の修復が行われた。境内の東から御山に登ればのどかな風景が広がっている。
大年神 オオトシノカミ
10月10日前後
姫路駅より神姫バス大貫経由北条行き「多田バス停」下車徒歩10分