りゅうしょういん
三重県名張市滝之原4051
『伊水温故』には 「龍泉寺 院号龍性院 長谷寺深泉した」とあり、かつては「龍泉寺」という寺号であったものが、滝村(旧青山町滝)の滝泉寺(慶長13年に滝仙寺と改称)と似ていて混同されるため、江戸時代..
『伊水温故』には 「龍泉寺 院号龍性院 長谷寺深泉した」とあり、かつては「龍泉寺」という寺号であったものが、滝村(旧青山町滝)の滝泉寺(慶長13年に滝仙寺と改称)と似ていて混同されるため、江戸時代の中期から院号の「龍性院」を用いるようになる。 創建の由来ははっきりとはしないが、初代宥雄が開山とすると寛文(1661~1673年)頃の創建ということになるが、おそらくもっと遡るといわれている。 本尊について『伊水温故』に「本尊阿弥陀」とあるが、元禄13年(1700年)に三世宥範が現在の薬師如来に変えたとされる。 眼病に霊験があり、とりわけ“星眼”といわれる疾患には霊薬を受けると快癒するといわれてきた。 その他所蔵する仏像には木造釈迦如来坐像、弘法大師像、護摩不動尊像、十一神将像などがあり、なかでも釈迦如来坐像は寛文5年(1665年)三世宥範が一志郡榊原村から移安したもので、平安時代の作とされ、名張市文化財に指定されている。総高38cmの小像であったため、戦前に行われた国宝調査の際、惜しくも国宝の指定からはずれてしまったと伝えられている。
平照山
真言宗
豊山派
薬師如来
伊賀四国八十八ヶ所巡礼 第42番札所 伊賀準西国三十三ヶ所観音霊場 第10番札所
釈迦如来坐像 : 名張市文化財