くろいじょうせき
兵庫県丹波市春日町多田
黒井城は猪ノ口山に築かれた山城。別名、保月城・保築城。丹波氷上群に所領を与えられた赤松貞範によって建武2年(1335)に築かれた。16世紀には荻野氏の城となり、養子の赤井直正が天文23年(1554)..
黒井城は猪ノ口山に築かれた山城。別名、保月城・保築城。丹波氷上群に所領を与えられた赤松貞範によって建武2年(1335)に築かれた。16世紀には荻野氏の城となり、養子の赤井直正が天文23年(1554)に養父を暗殺して城を奪い居城とした。直正は一時織田信長に服属するも離反。信長の命を受けた明智光秀による丹波平定では激しく抵抗を続けたが、天正6年(1578)の直正の病死をきっかけに統率力が弱まり同年に落城。戦後は斎藤利三によって統治された。その後、本能寺の変によって斎藤利三は処刑、羽柴秀吉の家臣の堀尾吉晴が城に入ったが小牧長久手の戦いでは赤井直正の弟の時直が家康と通じて立て篭もった。これを最後に黒井城は廃城になったと思われる。 猪ノ口山の山頂部に本丸を置き、これを中心とした主要部には石垣と土塁で固められている。野面積みで築かれた石垣が見所である。 平成29年(2017)に続日本100名城163番に指定された。
□電車のアクセス JR福知山線黒井駅から徒歩で15分(登山口まで。登山口から山頂までは約40分)
規定はないが険しい登山になるので暗くなる時間帯は避けるべし。登頂も登山に適した装備で臨むこと。
無料
約20分
有り
なし