にゅうじょうじ
福岡県福岡市博多区上呉服町13-14
松見山入定寺は、福岡市博多区の蓮池にある真言宗寺院です。開山は摂津国伊丹の出身の僧、唯心院圓心とされています。
『筑前國続風土記』によると、開祖の圓心は、黒田長政の家臣のつてで現在の地にあった..
『筑前國続風土記』によると、開祖の圓心は、黒田長政の家臣のつてで現在の地にあった住職もいない荒れた草庵に住むようになりました。そして慶長13年(1608年)に圓心は悟りを得る(入定)ため断食を行い、27日の断食の後に眠るように亡くなりました。
圓心は生前、初代藩主の黒田長政に「自分の死後はこの地に仏堂を建ててほしい」という望みを話していた事もあり、黒田長政が圓心の願いを聞き入れて入定したこの地に寺院を建立したのが始まりとされています。
そのため、入定寺は黒田家と同宗派の東長寺と関係が深く、黒田忠之の代には黒田家の祈願所に指定されたり、黒田光之の誕生した際は毎月武運長久の祈祷が続けられるなどしています。
境内には平成17年度に福岡市有形文化財に指定された銅像弘法大師坐像が祀られています。
また、その昔は閻魔像も安置されていましたが、現在は縁深い海元寺(中呉服町)に移されています。
筑前国中三十三箇所観音霊場 第8番札所