りゅうふくじ
長野県上田市腰越向井1186
承和元年(834)、天台宗の慈覚大師の創建にして、大師が手ずから刻んだ観音像が本尊と伝えられる。伝説では、信濃錫巡中の大師がこの地を訪れた際、土地の民を苦しめる龍を封じるため、沼のほとりで修法を行っ..
承和元年(834)、天台宗の慈覚大師の創建にして、大師が手ずから刻んだ観音像が本尊と伝えられる。伝説では、信濃錫巡中の大師がこの地を訪れた際、土地の民を苦しめる龍を封じるため、沼のほとりで修法を行ったところ、功徳を得た龍の昇天とともに霧が晴れ、柳の大木が現れた。その柳を伐って、木の上部でつくった仏像が、当時の聖観音という。地域の人々の信仰が篤く、毎年12月には奉賛会が主催する子ども餅つき大会で大いににぎわう寺である。
龍頭山
天台宗(元)
聖観世音菩薩
信濃三十三観音霊場 二十八番