じょうこうじ
長野県長野市篠ノ井岡田裏1243
りんご畑の一画に観音堂だけが建つ小さな寺だが、そこに安置されている十一面観音像は、数奇な運命をたどってこの地にたどりついた。行基作と伝えられるこの尊像は、伊那の常円寺にあったのが、塩尻の常光寺に移さ..
りんご畑の一画に観音堂だけが建つ小さな寺だが、そこに安置されている十一面観音像は、数奇な運命をたどってこの地にたどりついた。行基作と伝えられるこの尊像は、伊那の常円寺にあったのが、塩尻の常光寺に移されたものである。ところが廃仏毀釈で廃寺となった際に古美術商の手に渡り、大阪方面へ売られることとなった。時を同じくして、札所巡拝の信徒であった岡沢彦治郎氏がたまたま所用で松本を訪れ、大阪への旅の途上にある観音像と出会い、古美術商を説得し買い戻したという。しばらく自宅に安置した後に、観音堂を建立し、以前の寺名を冠して21番札所を復活させた。
小沢山
不明
十一面観世音菩薩
信濃三十三観音霊場 二十一番
無料
観音堂脇に小型3台 大型不可
無し