こうけんじ
長野県須坂市仁礼中村868
約千二百五十年前、中国の僧行基が開山したと伝えられ、鎌倉時代末期の元徳年間には32堂の伽藍を配す荘厳な寺であったという。本尊の千手千眼観世音菩薩は鎌倉時代末期の木彫仏で、平成19年に改修された観音堂..
約千二百五十年前、中国の僧行基が開山したと伝えられ、鎌倉時代末期の元徳年間には32堂の伽藍を配す荘厳な寺であったという。本尊の千手千眼観世音菩薩は鎌倉時代末期の木彫仏で、平成19年に改修された観音堂に安置されている。明治の末頃の実話である。村有林盗木の嫌疑をかけられた炭焼きの老人が、拷問に耐えかねて嘘の自白をし、自殺をしようとしたところ、この観音が現れて「罪は晴れる」と告げて死を思いとどまらせたという。その後真犯人が逮捕され老人は観音様への感謝と功徳を伝えようと寺の鐘つき男として生涯を過ごした。
妙徳山
真言宗
豊山派
千手十一面観世音菩薩
信濃三十三観音霊場 十番 北信濃十三仏霊場 八番
有り