りゅうもんじ
石川県七尾市小島町リ15
瑞雲山龍門寺の創建は文明5年(1473)、酒見助右衛門の発願で喜叟宗津(真)によって開かれたのが始まりとされます。その際、大欅一本を利用し「魚寄せ」と呼ばれる工法で宝形造の本堂を建立し、本堂の竣工を..
瑞雲山龍門寺の創建は文明5年(1473)、酒見助右衛門の発願で喜叟宗津(真)によって開かれたのが始まりとされます。その際、大欅一本を利用し「魚寄せ」と呼ばれる工法で宝形造の本堂を建立し、本堂の竣工を記念して屋根と同じ形をした御菓子を考案したのが「長まし」で、以来、祝い事や厄除けなどの縁起物として浸透し、現在では青柏祭の曳山行事「でか山」で配られるのが七尾の風物詩となっています。その後、能登国守護職で4代七尾城主畠山義元(戒名:興徳寺殿久峰徳昌大居士)の菩提寺である興徳寺(能登三井、現在の輪島市三井町興徳寺に境内があった。)の4世徳厳春播和尚が龍門寺5世に晋住(住職になった)事を契機に興徳寺は事実上の廃寺、形式的には両寺が合併した事により、畠山氏縁に古文書などが伝えられています。 天正13年(1585)、前田利家が七尾城に入ると新たな城下町が町割された際に現在地に移されています。現在の本堂は寄棟、桟瓦葺、平入、唐破風1間向拝付、花頭窓、外壁は真壁造白漆喰仕上、腰壁は下見板張渋墨塗。竜門寺は七尾二十四ヵ所地蔵尊札所第六番(御詠歌:龍門の 滝を越えたる 練れしとは そこはそのまま 浄土なりけり)に選定されています。
瑞雲山
曹洞宗
釈迦牟尼佛