せんぞういん
埼玉県草加市新里町313
応長元年(西暦1311年)に示寂された宥阿上人の開創であり、また、永禄2年(1559年)に示寂された乗秀上人を中興開山として伝わっておりますので、平成23年(2011年)には、開創700年という記念..
応長元年(西暦1311年)に示寂された宥阿上人の開創であり、また、永禄2年(1559年)に示寂された乗秀上人を中興開山として伝わっておりますので、平成23年(2011年)には、開創700年という記念すべき年を迎えます。 明治20年(1887年)に編集された「地誌材料稿」には、 『毛長沼の辺りに昔からの万石長者が住んでいたが、ある時、天、突然として黒雲を起こし天地鳴動して長者の家宅・家族 全て悉く巻き上げられ、毛長沼に埋没してしまった。後に残ったものは御幣1箇、阿弥陀如来1尊であった。村民はこれを見て昨日まで万石長者といわれしも、一朝の天災のために、かくも無惨な状態に至れりと痛く嘆き、長者の酒造蔵跡に一字を創り残されたものを安置し、御幣山阿弥陀寺泉蔵院と名付け、長者の菩提を祈った』 と記されております。 また当山の近くに『毛長神社』という珍しい神社がありますが、この神社の由来についても、この「地誌材料稿」によると 『長者が天災害を受けた後、毛長沼の岸辺に毛髪数尺なるものが漂い、村民がいかに流そうとしても流れないので、これは長者の娘の毛髪に違いないとして稲荷社に合祀し神社とした』と記されております。 これより考察すると、『泉蔵院』と『毛長神社』の開創は時を同じくしたものとみられ、御幣山の山号や阿弥陀寺の寺号の由来も明らかになってきます。 このように古い歴史と伝説を持つ寺でありますが、今日、泉蔵院は真言宗智山派に属し、御本尊は不動明王をお祀りしております。 また、他に類をみないといわれる【草加市指定有形民俗文化財】の「十三仏石像」「六地蔵尊」があり、史蹟と伝説を求めて多くの方が訪れております。
東武伊勢崎線・東京メトロ日比谷線「竹ノ塚駅」西口から、 東武バス「新里循環」<柳島先回り>または<新里先回り>乗車、 「仲町」(泉蔵院、草加聖地霊園前)バス停下車、徒歩1分。 「竹ノ塚駅」西口からタクシーで約10分。
有り