えいあんじ
富山県高岡市戸出町2-14-20
海雲山永安寺は富山県高岡市戸出町2丁目に境内を構えている曹洞宗の寺院です。永安寺の前身である海雲寺は室町時代の明徳4年(1393)に瑞雲恵俊によって礪波郡下中条村に開山された寺院です。江戸時代初期の..
海雲山永安寺は富山県高岡市戸出町2丁目に境内を構えている曹洞宗の寺院です。永安寺の前身である海雲寺は室町時代の明徳4年(1393)に瑞雲恵俊によって礪波郡下中条村に開山された寺院です。江戸時代初期の寛永20年(1643)、3代目川合又右衛門広満が現在地に海雲寺に移し、寺号を「永安寺」に改め、戸出集落の歴代の十村役(他藩では大庄屋と同等)を務めた川合家歴代の菩提寺としました。明治10年(1877)に起こった戸出騒動では地租改正に反対した農民が永安寺境内まで押しかけています。 現在境内には加賀三代目藩主利常氏が鷹狩の宿として作った御旅屋(本陣:川合家役宅)の正門(御旅屋門)が移築され昭和42年(1967)に高岡市指定文化財に指定されています。甍塚は江戸時代の俳聖と呼ばれた松尾芭蕉が詠んだ「觀音のいらか見やりつ華の雲」が刻まれた所謂芭蕉句碑で、江戸時代中期の宝暦13年(1763)に戸出町出身の俳人尾崎康工の尽力により建立、当時の戸出町の俳諧の遺構として貴重な存在です。
海雲山
曹洞宗
越中一国三十三観音霊場 第十一番札所