びゃっこさん こうしょうじ
山形県東田川郡庄内町三ケ沢字中里47
貞観三年(西暦861年)開基住宝波伝蜜公九師僧正が東北諸州巡化にて羽黒山に留まっていた際、東北に瑞雲たなびいているのを目にして「霊地がある。其処へ行きたい」と持念仏である十一面観音へ一心に祈り続けた..
貞観三年(西暦861年)開基住宝波伝蜜公九師僧正が東北諸州巡化にて羽黒山に留まっていた際、東北に瑞雲たなびいているのを目にして「霊地がある。其処へ行きたい」と持念仏である十一面観音へ一心に祈り続けた。
ある晩、青衣を着て白狐に乗った天女より「我は貴僧が望む霊地の守護神なる大弁財天である。貴僧が望むなら白狐を遣わす」と夢にてお告げを受け、後日現れた白毛金尾の老狐の導きにより、住宝僧正は遂に「護国宇賀神王菩薩大弁財尊天の安座している霊場」の地に辿り着いた。
住宝僧正は、十一面観音、大弁財天、吒枳だき尼天にてん(稲荷)の三尊を祀ってお堂を建立した。
僧正を導いた老狐は「宇賀の森」深谷に隠れ住み、僧正に随従して守護した。僧正亡き今現在も守護し続けていると伝えられている。
僧正はこの恩に報いんと「長く老狐に眷属を扶持すべし」と遺言され、日々の供物の他にご縁日には特に吟味した供物が今も献じられている。
白狐山 光星寺は、貞観3年(861年)に羽黒山に留まっていた住宝僧正が白狐に導かれて開山したといわれている。庄内町では唯一の神仏習合のお寺。
白狐山
曹洞宗
861年(貞観3年)
釈迦牟尼仏 札所本尊:十一面観世音菩薩
住宝波伝蜜公九師
光星寺
庄内札所三十三霊場 第6番札所