みょううんじ
栃木県那須塩原市塩原665
妙雲寺の創建は鎌倉時代初頭の寿永年間(1182~1185年)、妙雲禅尼が平重盛の念持仏の釈迦如来を持って、平貞能(平家有力家人)と共に草庵を設けたのが始まりと伝えられています。妙雲禅尼は平重盛(平清..
妙雲寺の創建は鎌倉時代初頭の寿永年間(1182~1185年)、妙雲禅尼が平重盛の念持仏の釈迦如来を持って、平貞能(平家有力家人)と共に草庵を設けたのが始まりと伝えられています。妙雲禅尼は平重盛(平清盛の嫡男)の妹とされ源平の合戦で平家が滅ぶと姻戚関係があった宇都宮氏を頼りこの地に逃れ一宇を結んだそうです。正和元年(1312)に仏国国師の高弟大同妙哲が中興開山し寺名を甘露山妙雲寺と改称、堂宇を再建しています。文禄2年(1593)に落雷が原因とされる火災で妙雲寺は多くの堂宇と寺宝、記録などが焼失し暫く仮堂でしたが元文5年(1740)に当時の住職乙道和尚が現在地に再建しています(本尊である釈迦如来立像だけが焼失を免れています)。現在の妙雲寺本堂は再建当時のもので寄棟、銅板葺(元茅葺)、桁行7間、梁間5間、内部の内陣には安永4年(1775)に再建された宮殿(片入母屋造り、こけら葺、桁行1間、梁間1間)が安置されています。妙雲寺本堂・宮殿は江戸時代中期の寺院建築の遺構として貴重な事から平成5年(1993)に那須塩原市指定有形文化財に指定されています。宗派:臨済宗妙心寺派。本尊:釈迦如来。
甘露山
臨済宗
妙心寺派
寿永年間(1182~1185年)
釈迦如来
妙雲禅尼(平重盛の妹)
関東九十一薬師霊場65番札所 関東百八地蔵尊霊場52番札所
敷地内で毎年5月に行われる「ぼたん祭り」では、二千株を超えるぼたんが一斉に花をつけ、境内を埋め尽くし、その艶やかで美しい姿は訪れる人の心を癒してくれる。
東北自動車道「西那須野塩原IC」より20分
有り