こうぞうじ
福島県いわき市高倉町鶴巻50
大同2年という年は福島県にとりまして大変な年でありました。民謡でも有名なあの会津磐梯山をはじめ、吾妻小富士等の山々が、噴火を繰り返し、高く舞い上がった火山灰が遠くいわき地方にも降り注ぎ、農作物が枯れ..
大同2年という年は福島県にとりまして大変な年でありました。民謡でも有名なあの会津磐梯山をはじめ、吾妻小富士等の山々が、噴火を繰り返し、高く舞い上がった火山灰が遠くいわき地方にも降り注ぎ、農作物が枯れ,加えて疫病蔓延してさながら地獄の様相であったと、この地方の古い歴史書である岩城地誌に記されております。 徳一様はこの惨状を憐れみ人々に生きる勇気を与えんと海雲山の南麓(現在の三重之塔及び観音堂付近)を選び,ここを聖地と定め仮堂を作り、七体の観音様を刻み、当地方の要所に安置し、天災地変の熄滅と悪病の退散を祈願したところ、猛威を振るった災禍も治まり、人々安堵して以前の穏やかな平和な暮らしに戻ることができたといわれております。 ちなみに七箇所に安置された観音様は高倉観音、法田観音,佛具観音,富沢観音,出蔵観音、関田観音、鮫川観音で菊多七観音と呼称されております。 これが高蔵寺の起源と考えております。
海雲山
慈眼院
真言宗
智山派
大同2年(807年)
本尊:阿弥陀如来 札所本尊:千手千眼観世音菩薩 (磐城三十三観音霊)
釈徳一
海雲山 慈眼院 高蔵寺
福島八十八ヶ所霊場 第十番 磐城三十三観音霊場 第六番
高蔵寺三重塔が県の重要文化財
車で常磐自動車道「いわき勿来I.C」から約20分
無料
有り