きょうおんじ
神奈川県鎌倉市大町1-4-29
1184年に一の谷の合戦で敗れ囚われの身となった、平清盛の五男重衡の立派な態度に感心した源頼朝は、一族の冥福を祈るために阿弥陀像を与え籠堂を建立しました。重衡はこの阿弥陀如来を深く信仰したと言われて..
1184年に一の谷の合戦で敗れ囚われの身となった、平清盛の五男重衡の立派な態度に感心した源頼朝は、一族の冥福を祈るために阿弥陀像を与え籠堂を建立しました。重衡はこの阿弥陀如来を深く信仰したと言われていて、往生できるように祈願していたところ阿弥陀様がうなずいたという伝説も残されています。 教恩寺は時宗で、鎌倉七時宗の一つです。開山は一遍上人と共に念仏を説いた知阿上人、開基は後北条氏の全盛時代を築いた北条早雲の孫で北条氏三代目となる氏康です。もともと材木座の光明寺境内にあった教恩寺ですが、光明寺末寺の善昌寺が廃寺となったため、1678年(延宝6年)に貴誉上人がその跡地となる現在の地へ移しました。 本尊は鎌倉で最も古い仏像の一つと言われる鎌倉時代初期の阿弥陀三尊で、札所本尊は聖観世音菩薩です。阿弥陀如来像は運慶作とされ,玉眼入りで寄木造りとなっています。両脇には観音菩薩、勢至菩薩が安置されています。
中座山
大聖院
時宗
1678年
阿弥陀如来三尊
知阿
北条氏康
中座山 大聖院 教恩寺
鎌倉三十三観音の12番
阿弥陀如来三尊(県重文)
JR横須賀線 鎌倉駅 徒歩約9分