あんらくいん
兵庫県伊丹市千僧3-22
当山は713年(和銅6年)聖武天皇の勅願により創建されたと伝わる。行基菩薩が建立した畿内49院の1院として、往昔には七堂伽藍を擁する古刹であったと伝えられている。 行基菩薩が昆陽池を築造されたお..
当山は713年(和銅6年)聖武天皇の勅願により創建されたと伝わる。行基菩薩が建立した畿内49院の1院として、往昔には七堂伽藍を擁する古刹であったと伝えられている。 行基菩薩が昆陽池を築造されたおり、大池の成就にちなみ寺名を「願成就寺」と号し、千余人の僧侶による大法要が行われた。この付近の地名である千僧の由来はそのときの出来事からといわれている。 1579年(天正7年)織田信長が有岡城主荒木村重を攻略したときの兵乱時に灰燼に帰し、16ヶ院あったと坊舎のうち安楽院だけが現存する。 1995年(平成7年)の阪神淡路大震災で、大きな被害を受けたが、震災直後から復興に着手し、現在では、元の姿に復している。
また、護摩堂の不動明王は、弘法大師の甥である智証大師が直接お彫りになり、霊験顕著(人の力を超えた不思議なご利益が誰の目にも明らかに起こること)として、第96代天皇•後醍醐天皇の守り本尊でもあった。
この地域に疫病、災い事がなく安泰であったのは、この仏様の加護によるものと過去の文献にも記されており、現在でも厄除けや家内安全の祈願に地方からの参拝者も多く訪れている。
[参考資料] 『猪名野山願成就寺安楽院 略縁起』 『摂陽群談』 安楽院パンフレット 『摂津国八十八ヶ所霊場案内記』 古寺顕彰会発行
猪名野山
安楽院
真言宗
御室派
713年(和銅6年)
大日如来
行基菩薩
猪名野山 願成就寺 安楽院
摂津国八十八箇所 第61番、 川辺西国三十三箇所 第8番、伊丹七福神 福禄寿
有り