せいこうじ
山形県鶴岡市井岡甲199
阿迦井山 井岡寺 勢至観世音西田川郡大泉村井岡
ゐのおかや むすぶつつゐの みづきよき あかぬみてらを またもたづねん
創立:天長(825)二年 開山:源楽上人(淳和天皇第三皇子) 開..
創立:天長(825)二年 開山:源楽上人(淳和天皇第三皇子) 開基:淳和天皇 堂宇:本堂(護摩堂) 書院 寶蔵 仁王門 本尊:勢至観音 本寺:京都 智積院 末寺:圓蔵院
当井岡寺は天長二年 淳和天皇の御代に皇子基貞郷が高野山に於いて修行の後源楽上人と称え諸国の霊場を巡拝の末井岡の地に天皇の勅願所をして阿迦井坊遠賀廼井寺を設立したのを始めとする。 本尊徳大勢至観世音菩薩を祀り、その伽藍は広壮華美を極め所謂う七堂伽藍の宝塔、講堂、経蔵、鐘楼、食堂、中門、大門等建ちならび州中の巨藍として出羽高野と呼称され広く崇拝されたものである。 その後、治暦年中に消失したが鎌倉殿の祈願所として再建を見た。 そして領主武藤家信仰厚く、頼朝公菩提のために三百石余りの寄進があった。 その後も数度兵火にかかったが、中興及栄上人の時代に最上家によって再建され寺領百七十二石五斗五升を寄進された。 これ羽黒、遊佐の竜頭寺に次いで庄内第三に位する多額の黒印状である。 今も薫る庄内名園の一である庭は及栄上人の築造にかかるものである。 又四百年の歴史を持つ巨木の桜は京都から持ち帰って植えたものといい傳えられている。 当寺の宝物には大網地区の楯主であった渡野四郎左衛門重吉の奉納された懸佛二面(旧文部省重要美術品)をはじめ弘法大師筆般若心経、本尊黄金秘仏一体を始め数うるに余りあるものが現存している。
大日山
真言宗
智山派
勢至観世音菩薩
源楽
井岡寺
庄内三十三観音霊場 第27番札所 出羽路十三仏霊場 9番 勢至菩薩
有り