しんめいじんじゃ
京都府京都市下京区神明町246
当地は平安時代末期、近衛天皇(在位1141~1155)がしばしば皇居としたと伝わる藤原忠通(近衛天皇妃の養父)の屋敷跡で、「四条内裏」または「四条東洞院内裡」と言われた。 この邸内にあった鎮守の社..
当地は平安時代末期、近衛天皇(在位1141~1155)がしばしば皇居としたと伝わる藤原忠通(近衛天皇妃の養父)の屋敷跡で、「四条内裏」または「四条東洞院内裡」と言われた。 この邸内にあった鎮守の社が神明神社で、天照大神を祭神とし、創建年代は明らかでないが、平安時代から今日まで人々の崇拝の社となっている。 社伝によると、近衛天皇の時代、頭は猿、尾は蛇、手足は虎の「鵺」という怪鳥が毎夜、空に現れ都を騒がせた。弓の名手であったという源頼政は退治の命を受け、神明神社に祈願をこめた後、見事に鵺を退治した。 この時使われた弓矢の「やじり」2本が当社の宝物として伝わっており、今でも祭礼の時に飾られる。当社が厄除け・火除けの神と言われるゆえんである。
その後、天台宗の護国山立願寺円光院という寺によって管理されていたが、明治初期の神仏分離令によって神社だけが残され、それ以来、神明町が管理を行っている。榎<えのき>の大木があったので「榎神明<えのきしんめい>」とも言われた。
また、当社には豊園<ほうえん>小学校内(現在の洛央小学校)に祀られている文子<あやこ>天満宮(菅原道真を祀る)の祭神が戦後合祀されている。
祭礼は9月の第二土曜日とそれに続く日曜日である。
神明神社(しんめいじんじゃ)は、京都府京都市下京区の神社。天照大神と菅原道真公を祭神とする。通称、榎神明(えのきしんめい)の名でも知られる。
天照大神、菅原道真公
京都市営地下鉄「四条」駅、徒歩3分 阪急「烏丸」駅、徒歩5分