ありとおしじんじゃ
大阪府泉佐野市長滝814
蟻通の名の初出は紀貫之集、第十、雑部に紀貫之が馬の急病に際して「これは、ここにいましつる神のし給ふならん、祈り申し給へよと。」と考えて神の名を問うと恐らく地元の住人が「ありどほうし神」と答えている。..
蟻通の名の初出は紀貫之集、第十、雑部に紀貫之が馬の急病に際して「これは、ここにいましつる神のし給ふならん、祈り申し給へよと。」と考えて神の名を問うと恐らく地元の住人が「ありどほうし神」と答えている。しかし、中世以前の資料の表記は「有通神」が主であり、「蟻通」の字は後の時代に一般的になった。
「蟻」と「ありどほうし神」に縁が生まれるのは、時代がやや下り清少納言が枕草子の中で孝子説話として、唐土より「七曲りの玉に糸を通す手段」の難題を吹きかけられた帝に、老父の知恵を借りた中将が「蟻に糸を結び玉の中を通らせる」方法を奏上した物語を紹介しており、これが「ありどほうしの神」の由来としている。
また、平安末には「蟻の熊野詣」と揶揄されるほど熊野詣が盛んとなり、道中で九十九王子参拝の為必ず蟻通神社の門前を通ることから「蟻」の字の印象が強くなったという説もある。
蟻通神社(ありとおしじんじゃ)は、大阪府泉佐野市の神社。 蟻通明神とも言う。大国主命を祀る。
大国主命
郷社
蟻通明神
JR阪和線長滝駅より徒歩10分 阪和高速上之郷インターより車で15分 阪神高速泉佐野南出口より車で15分