にっこうとうしょうぐう
栃木県日光市山内2301
日光東照宮は江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を祀っている、日本全国の東照宮の総本社。その歴史は少なくとも源義朝による日光山造営までさかのぼるもので、東国の宗..
日光東照宮は江戸幕府初代将軍・徳川家康を神格化した東照大権現(とうしょうだいごんげん)を祀っている、日本全国の東照宮の総本社。その歴史は少なくとも源義朝による日光山造営までさかのぼるもので、東国の宗教的権威である歴史を背景に、徳川氏は東照宮を造営した。家康が日光に祀られることになったのは家康本人の遺言からである。「遺体は久能山に納め、日光山に小さな堂を建てて勧請し、神として祀ること。そして八州(日本)の鎮守となろう」と残されている。家康は不動の北辰(北極星)の位置から徳川幕府の安泰と日本の恒久平和を守ろうとしたと伝えられている。日光東照宮は陰陽道に強い影響を受け、本殿前に設けられた陽明門と、その前の鳥居を中心に結んだ上空に北辰(北極星)が来るように造られている。またその線を真南に行けば江戸に着くとされ、さらに主要な建物を線で結ぶと北斗七星の配置になるよう設計されている。そのため、陽明門前の辺りが四神相応のパワースポットといわれている。 陽明門は建物全体がおびただしい数の極彩色の彫刻で覆われ、一日じゅう見ていても飽きないということから「日暮御門」と称されている。日光東照宮の建物には多様な動物の木彫像がみられる。これらの動物は平和を象徴している。有名な「眠り猫」は踏ん張っていることから、実は家康を護るために寝ていると見せかけ、いつでも飛びかかれる姿勢をしているともいわれているが、もう一つの教えとして、裏で雀が舞っていても「猫も寝るほどの平和」を表しているのである。また「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な三猿は「幼少期には悪事を見ない、言わない、聞かない方がいい」という教えから来ている。
徳川家康公 (相殿)豊臣秀吉公・源頼朝卿
別格官幣社
元和3年(1617年)
権現造
5月17日・18日
【国宝】 本殿、石の間及び拝殿(1棟) 正面及び背面唐門 2棟 東西透塀 2棟 陽明門 1棟(附 旧天井板2枚) 東西回廊 2棟(附 潜門) 太刀 銘助真(附:打刀拵) 太刀 銘国宗(附:糸巻太刀拵)