とようらじんじゃ
三重県北牟婁郡紀北町三浦 1
当社は、往古より玉津浦・中野浦・豊浦の三ケ浦の産土神にて、大宝年間に創建されたという伝承をもつ古社である。主祭神は、大和武尊の御子で十四代仲哀天皇(足仲彦尊)である。仲哀帝は、英雄大和武尊の御子なが..
当社は、往古より玉津浦・中野浦・豊浦の三ケ浦の産土神にて、大宝年間に創建されたという伝承をもつ古社である。主祭神は、大和武尊の御子で十四代仲哀天皇(足仲彦尊)である。仲哀帝は、英雄大和武尊の御子ながら、御性質頗る優しい方であらせられた。政治を神功皇后に委ねられ、近臣を伴い南海巡幸の旅に出られた。(六国史)その際我が浦にも立寄られ、素晴らしい風光と、敦厚な民情を喜ばれ、暫く滞留されたと先人の謂い伝えてきたところである。豊浦の地名も、仲哀帝が行宮を置かれた周防豊浦にちなみ、命名されたと謂う。九州熊曽の反乱に際し、神功皇后と共に征戦された仲哀帝は、戦いの最中に崩御された。これを知った浦人達は、遺徳を偲び、この地に当社を創建したと謂う。以来、千数百年に亘って、海と山に生きる人々の信仰を集めてきた、由緒深い古社である。
《主》足仲津彦命,《合》大山祇命,天児屋根命,建速須佐之男命,菅原道真,少名毘古那命,事代主命,《配》誉田別命,倉稲魂命
5月3日、春祭2月18日、秋祭11月23日