「海岸(アラの浜)に面した、この嶽は、「タツガナシ」と「サラメキガナシ」という二神を祀っていて昔から旅の往復の無事安泰を祈願する拝所として知られています。タツガナシとは、旅たちをするとき立ったまま拝む神、サラメキガナシとは、舟をサラサラと走らす神のことといわれています。この嶽は、大和旅に行く人や兵隊に出征する人にとっても忘れられない所である。帰島のときも舟から降りたら迎えにきた人々と一緒に解きお願い(ブトゥチウグヮン)をしなければならない場所であった。往きも帰りもお願の婦女が鼓(スィズィニ)をもって旅行安全と感謝のダンジュカリユシを謡った。また、砂糖商人塩谷金次郎にまつわる伝説の地でもある。」。