当社の創始は、社伝によると『正徳寺縁起』にある建仁3年(1203)源実朝征夷大将軍右大臣従二位に昇進の御祝賀として日本国中百戸以上の大村にして未だ産土神の無い村に命じて奉祀せしめた際に、松名瀬村にも八王子社が創建されたという。又、建速須佐之男命が祀られたのは、元禄年間(1688)に村内に悪疫が流行した時、悪疫退散の神である須佐之男命を八王子社の内に勧請して祈願したところ、悪疫が無事鎮まったことに由来する。この須佐之男命の御神威の発揚はその後元禄11年(1698)に再びあり社殿が建てられ須賀神社となった。明治三年(1870)八王子社は宇気比神社と改称され、明治41年1月8日、宇気比神社に境内神社の須賀神社ほか四社を合祀し、同年11月鎮座地の松名瀬の地名をとり、社名を松名瀬神社と改称した。