ふかみぞきしぼぜんじんどう
滋賀県高島市新旭町深溝1408
鬼子母神はもともとインドの神で老鬼神王般閑迦の妻であったが、自分には五百人の子がありながら性凶悪で多くの子をとって食う鬼神であったため、諸人これをハーリティと呼んだ。ハーリティは中国語に訳して詞利帝..
鬼子母神はもともとインドの神で老鬼神王般閑迦の妻であったが、自分には五百人の子がありながら性凶悪で多くの子をとって食う鬼神であったため、諸人これをハーリティと呼んだ。ハーリティは中国語に訳して詞利帝母、之を日本語に訳して鬼子母となる。子女を食われた人々は、仏陀に訴えた。そこで仏様は鬼子母の末の子を隠してしまわれた。鬼子母は血眼となって我が子を探したがどうしても見付からなかったので、仏様は一切智者と聞き、行って我が子所在を問うた。仏様はねんどころに彼女の非行を戒め、三婦五戒を受けさせた後、その子を返してやられたという。(鬼子母経)鬼子母は深く前非を悔い小児を守る善神に生まれ変わったという。深溝にお祀りしる鬼子母善神は、饗庭野堂立山に鎮座したところ、織田信長の焼き討ちに遭い(一五七二)焼失を恐れた信者によって当地の木立茂った林中に移された 毎夜異光を放っので、村民は不思議を起こし現場に来たり見れば一個の厨子あり、扉を開き見れば鬼子母善神親子十二体の尊像があった。茲において村民一同相謀り地頭及び代官に届け、法華宗妙雲寺に請うじて観請した。然る間神徳日々に顕し帰依する人多く特に子無き人、安産願う人、医薬効果無し病人に利益ありと知られている。
深溝鬼子母善神会
JR湖西線 新旭駅から1.7km
無料
15分
無し