おんじょうじしゃかどう
滋賀県大津市園城寺町246
須弥壇は室町時代のもので、上下に刳型や蓮弁を刻み、中央の格狭間には精巧な唐草文様の透彫が入っています。文政13年(1830)に唐破風の向拝を増築し、現在では「釈迦堂」と呼ばれています。 御所の清涼..
須弥壇は室町時代のもので、上下に刳型や蓮弁を刻み、中央の格狭間には精巧な唐草文様の透彫が入っています。文政13年(1830)に唐破風の向拝を増築し、現在では「釈迦堂」と呼ばれています。 御所の清涼殿を三井寺に移築したものと伝えられ、檜皮葺の屋根に半繁垂木の簡素な住宅風建築です。多くの僧や衆徒を擁した中世の大寺院にあった「食堂」の古式を今日に伝えています。 「園城寺境内古図」には、大門を入ってすぐ右手に食堂が描かれており、 この堂も食堂として移築されたものと思われますが、 現在は清涼寺式釈迦如来像を本尊とする釈迦堂として信仰されています。
大門(仁王門)を入ってすぐ右手に、南面して建つ比較的に簡素な造りの堂です。 秀吉による破却の後、清涼殿を移築したものとの伝えもありますが、 室町時代に建立されたものと思われます。
有り