おおつちじんじゃ
兵庫県神戸市灘区鶴甲3丁目15−24
神社創建の約25年前の享保9年(1724)頃より、神社西側を流れる六甲川の水力を利用する水車造りが始まり、川沿いに多数の水車が建設。 これらの水車を利用した水車業者は、菜種から油を絞り、灯明油とし..
神社創建の約25年前の享保9年(1724)頃より、神社西側を流れる六甲川の水力を利用する水車造りが始まり、川沿いに多数の水車が建設。 これらの水車を利用した水車業者は、菜種から油を絞り、灯明油として新在家の浜から船積みして、海路京阪・江戸に送る程繁昌した。 油絞りの水車郷は、水車新田という村の成立となったため、寛延元年(1748)に村内と油の海上輸送安全を願い、天照大神・住吉大神・天満宮などを勧請して当社が創建されたという。 境内には、六甲山への登山者によく知られている自然石の「かえる石」があり、旅行などで出掛ける時に撫でて参拝すると「無事かえる」といわれている。また、うっ蒼とした森は、神戸市の「市民の森」に指定されている。近年、六甲川沿いに水の流れを楽しめる遊歩道も整備され、自然を満喫できる清閑なところである。