金福稲荷神社は、文化7年(1810)江戸時代の史家林大学頭編纂による「新編武蔵風土記稿」中に、この近一帯は往昔「武蔵国中村」と称せられ、今から凡そ600年前の貞和3年(1347)足利時代に現西光寺境内地に「金子福寿稲荷」として創建されたものと記録され、その後、天文年間に西光寺が建立され、この金福稲荷が由緒ある霊験あらたかな神として地元の崇敬の中心となっておりました。かゝる由緒深い稲荷神社が戦災後信仰深い有志の方々により昭和32年(1957)2月に西光寺境内に再建復元され、この度現在伊に遷座いたし、益々地元の福祉と発展の守護神としてお祀りした次第であります。
昭和53年(1978)4月記