ちちがみじんじゃ
北海道十勝郡浦幌町字東山町18-1
浦幌町の西北部、池田町との境にある瀬多来地区の豊かな森の奥に、乳房のような二つのこぶを持つナラの老木がありました。 大正の中頃、吉田という老婆がこの木を見つけ、「孫のため、母親に乳を授けて下さい。..
浦幌町の西北部、池田町との境にある瀬多来地区の豊かな森の奥に、乳房のような二つのこぶを持つナラの老木がありました。 大正の中頃、吉田という老婆がこの木を見つけ、「孫のため、母親に乳を授けて下さい。」と一心に祈願したところ、願いが成就したのが乳神信仰のはじまりで、乳授大神(ちちさずけおおかみ)・乳授大明神(ちちさずけだいみょうじん)などと呼ばれて信仰されるようになりました。 昭和37年、台風によりナラの御神木は倒れてしまいましたが、かろうじてこぶが残ったため、住民の手で地元の瀬多来神社の境内に小さな祠を建立し、こぶをご神体としておまつり致しました。 昭和57年、瀬多来地区の過疎化が進む中、乳神様の御神徳を広く世に広めようと御神木の土地所有者や地域の女性等14名が発起人となり奉賛会を結成、浦幌神社の境内に、炭山神社の旧本殿を移築し、遷座祭を斎行致しました。当時、御神体のこぶは、ひどく劣化しており、きれいに残った右側のこぶを御神体としてお移し致しました。 以来、乳神様は、浦幌神社の境内社「乳神神社」としてご鎮座され、地元の方々より「乳神さん」の名で親しまれながら、子宝・安産・縁結び・病気平癒(婦人病)の守護神として、十勝、北海道、全国へと信仰が広まっていきました。
乳授姫大神(ちちさずけひめのかみ)
5月21日 9月21日
JR浦幌駅1.4㌔より徒歩17分
有り