じょうふくじ
山形県酒田市中央西町4-29
当初は宮野浦にあったが天文年中に亀ヶ崎城付近に移り、その後、本間家の庇護もあり現在地に移ってきた。 正面の唐門は寛政12年(1800)に、本間光丘が私財を使い自分の菩提寺に寄進したもので、京都の東本..
当初は宮野浦にあったが天文年中に亀ヶ崎城付近に移り、その後、本間家の庇護もあり現在地に移ってきた。 正面の唐門は寛政12年(1800)に、本間光丘が私財を使い自分の菩提寺に寄進したもので、京都の東本願寺大谷宗祖廟を模して造られた。 構造は「四脚向唐門」で表裏両面に唐破風がある入母屋の瓦葺き総欅造りで、京都から大工を呼び寄せて造らせたと云われ、細部の彫刻が特に凝った造りで扉には透かし彫りが見られ、像鼻の獅子も繊細に彫り込まれている。 組物も見ごたえがあるが、美しさと調和しながら耐震構造を重要視したとの事から棟梁のセンスが見て取れる。浄福寺の唐門は江戸時代後期の山門建築の遺構で酒田市最古の建物かつ意匠的にも優れている事から昭和38年(1963)に酒田市指定文化財に指定されている。
浄土真宗の古刹であるが、商家の信仰も篤く、江戸時代酒田の豪商として高名であった本間家の菩提寺でもある。壮大な伽藍も一見に値する。
亀崎山
浄土真宗
真宗大谷派
文明7(1475)年
阿弥陀如来
明順
唐門 酒田市指定文化財
酒田駅から徒歩15分 車で5分
有り