がんぎょうじ
山形県天童市高擶北130
願行寺は真宗大谷派に所属し、龍池山(りゅうちざん)願行寺といいます。寺を開いたのは加賀の国出身の願正上人です。親しみを込めて願正坊と呼ばれてきました。本願寺第8代蓮如上人の弟子であったと伝えられてい..
願行寺は真宗大谷派に所属し、龍池山(りゅうちざん)願行寺といいます。寺を開いたのは加賀の国出身の願正上人です。親しみを込めて願正坊と呼ばれてきました。本願寺第8代蓮如上人の弟子であったと伝えられています。 伝によれば、文明7年(1475)に宮城県と山形県の境にある関山峠(せきやまとうげ)を越えて出羽の国に入りましたが、山中で道に迷い、関山の木こりの又助(またすけ)宅に助けられ、一カ月ほど逗留し教えをひろめられたそうです。その後、山沿いを通って平野に草庵をひらきました。願正坊の歩いた道のりにそって、浄土真宗の種をまいたように教えが伝わっています。最初の草庵の地は願正壇と呼ばれています。その跡には現在、「当国真宗興隆 願正草建之地」と刻まれた石碑が建っています。願正坊が人々に親しまれ仏法を広めた様子が、願正壇にある甘酒井戸の伝説として伝わっています。 願正坊はその後、高擶地区の西楯(にしだて)地内の南隅に草庵を結び永正3年(1506)、73歳で命終するまで30年、人々と共に歩み念仏の教えを伝えたということです。
龍池山
浄土真宗
大谷派
阿弥陀如来
願正上人
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