りゅうざんじ
山形県山形市上桜田5-10-21
醫王瀧山寺と称し、仁寿元年(851)慈覚大師によって開創されたとされる天台宗の古刹である。瀧山頂上に薬師如来を祀り、多くの信仰をあつめたと伝えられ、平安時代から鎌倉時代初期まで西蔵王一帯に堂塔伽藍が..
醫王瀧山寺と称し、仁寿元年(851)慈覚大師によって開創されたとされる天台宗の古刹である。瀧山頂上に薬師如来を祀り、多くの信仰をあつめたと伝えられ、平安時代から鎌倉時代初期まで西蔵王一帯に堂塔伽藍が立ち並び、繁栄を極めたと伝えられる。 西行もこの寺に滞在し、その時のうた「山家集」に載っている。鳥居が丘の石鳥居もその時代に建てられたものといわれている。しかしながら正嘉二年(1258)鎌倉幕府の執権、北条時頼に閉山を命ぜられ、以来衰退し今は地名と石造物を残すのみである。 閉山後は中桜田の信心堂に移し、瀧山大権現と尊称、瀧山神社を創建し、寛政二年(1790)十月、同敷地内に瀧山寺を再建したと云われている。そして瀧山寺住職に天台宗大本山比叡山から天明元年(1781)より代々五綸旨が贈られ、寺の行事を行い、住民の安全祈祷をつとめるようになった。
醫王山
天台宗
851年(仁寿元年)
薬師如来
慈覚大師
1790年(寛政二年)
あり