まついまごえもんしゃ
三重県伊勢市中島2丁目28
宮川堤防の人柱となった江戸時代の人物松井孫右衛門を祀る霊社。義人奉斎神社。『郷土を救った人々-義人を祀る神社』によると、当社の創建は大正四年。伊勢への参宮のため必ず渡らなければならなかった宮川だが、..
宮川堤防の人柱となった江戸時代の人物松井孫右衛門を祀る霊社。義人奉斎神社。『郷土を救った人々-義人を祀る神社』によると、当社の創建は大正四年。伊勢への参宮のため必ず渡らなければならなかった宮川だが、かつて宮川は大雨が降るたびに洪水となり、堤防が決壊して山田の家屋や田畑が流出し、多数の死者が出る川だった。寛永十年(1633)、大雨のたびに洪水となる惨状をみて、人柱でも入れない限り堤防は完全にならないだろうという人の話を聞いた山田の松井孫右衛門は、自らすすんで人柱になることを決意。身を清め、神仏に祈って、仏具の鐘を携えて入棺。棺内より堤上まで竹筒を通し、食物などを入れて、代わる代わる通夜をしたが、はじめのうちは、竹の筒から鍾の音が聞こえていたが、次第に弱くなり、三日目にはついに聞こえなくなった。寛永十年八月二十五日、人々はそこに供養の石像を安置した。大正四年、地元の青年会がこの石像を修理して碑を刻み、玉垣で囲って鳥居を付けて祀ったのが現在の松井孫右衛門社。
宮川堤防の人柱となった江戸時代の人物松井孫右衛門を祀る霊社。義人奉斎神社。
松井孫右衛門
寛永十年(1633年)とされる。現在の神社としては、大正4年(1915年)。
命日祭8月25日
常時
無料
約5分
あり。宮川堤防の駐車場も利用可能。
なし