応永15年(1408)に藩主宗貞茂(7代)が筑前から対馬に渡り、屋形を三根郷佐賀に構え、貞国(10代)が府中(厳原)に屋形を移すまで60年間対馬統治の府でした。
円通寺裏の「宗家墓地」(県指定史跡)に、宗氏一族の墓(宝篋印塔もある)が建っていますが、無銘の為人名不詳です。
本尊仏の銅像薬師如来坐像(県指定有形文化財)は、高麗中期(13世紀)作とされ、形容、保存共に良好で、島主の菩提寺に相応しい名作です。
また、梵鐘(県指定有形文化財)は、中国鐘の影響を受けた朝鮮鐘で、15世紀李朝初期の作と考えられています。