若宮八幡神社は山形県西村山郡河北町谷地戊に鎮座している神社です。若宮八幡神社の創建は仁和4年(888)に法印宥光が沢畑山に若宮八幡宮の分霊を勧請したのが始まりとされます。応永3年(1396)に三蔵坊宥万(法印宥光の後裔)が荒町東の下野に遷座しています。宝永2年(1705)に最上川の氾濫により境内が荒廃した事で荒町村に遷宮し、明治7年(1874)に現在の場所に遷しています。
境内には「松橋の市神」と呼ばれる石碑があり、当時行なわれていた胡瓜市の市神だとされ明和9年(1772)に編纂された「松橋村書上帳」や「大町念仏講帳」に記述が残っています。形態は自然石ですが歴史的価値がある事で平成12年(2000)に河北町の有形文化財に指定されています(町内には合計8基の市神が残されており何れも河北町有形文化財に指定されています)。若宮八幡神社拝殿は入母屋、鉄板葺、平入、桁行3間、梁間2間、正面1間向拝付、外壁は真壁造、素木板張、本殿は一間社、神明造。祭神:誉田別命、大鷦鷯命、宇豆若郎子。例祭:毎年5月第2日曜日(旧6月15日)