えんぞうしんめいだいじんぐう(しんめいおおかみ)
神奈川県茅ヶ崎市円蔵2282
神明大神(しんめいおおかみ)は、神奈川県茅ヶ崎市円蔵にある神社。円蔵神明大神宮とも言われている。鶴嶺八幡宮の兼務社で、御札は鶴嶺八幡宮で頂ける。この一帯は、もともとは大庭御厨があったところ。鎌倉権五..
神明大神(しんめいおおかみ)は、神奈川県茅ヶ崎市円蔵にある神社。円蔵神明大神宮とも言われている。鶴嶺八幡宮の兼務社で、御札は鶴嶺八幡宮で頂ける。この一帯は、もともとは大庭御厨があったところ。鎌倉権五郎景政によって開発され、伊勢の神宮(伊勢神宮)に寄進された寄進地荘園である。 現在の寒川町、茅ヶ崎市、藤沢市にまたがる相模国最大の御厨だったが、平安時代の天養元年(1144年)、源義朝が乱入し、大規模な収奪が行われた。 平安時代末期の承安年間(1171年-1174年)、大庭御厨の領主となった大庭景義(景能)が懐島城を築城、その館の鬼門に伊勢神宮を勧請して創建。 社地には、懐島館址碑と土塁跡、景義の像、五輪塔、供養碑などが建てられている。さらに境内には、下記の逸話の説明文も掲示され、『吾妻鏡』の碑もある。 源頼朝は藤原泰衡を征伐する際、後白河法皇の院宣を得られず苦慮していた。 しかし景義が、奥州藤原氏は源氏の家人であるので誅罰に勅許は不要なこと、戦陣では現地の将軍の命令が朝廷の意向より優先されることを主張。その意見が採用された。 また、社殿左に鶴岡八幡宮影能之祭碑がある。鎌倉時代初期の建久元年(1190年)、頼朝が京への上洛で懐嶋城に立ち寄った際、太鼓囃子で宴を催したと伝わる。 その影能祭は現在、市無形文化財に指定され、保存会に受け継がれており、毎年奉納されている。 毎年7月の海の日に神奈川県茅ヶ崎市西浜海岸で行なわれる浜降祭(はまおりさい)に参加する一社。 境内社に山王権現社(大山昨命)がある。江戸時代前期の元禄14年(1701年)、円蔵村氏子により創建され、鶴田町から境内に遷移されたもの。 境内には他に、懐島郷地形図・大山道からの懐島郷の景観・小室又兵衛が記した円蔵村絵図・懐島郷景観などの社誌碑、社由来と祭囃子の由来碑、石燈籠・道祖神が祀られている。 昭和初期造立の拝殿のその前には鶴嶺八幡宮から勧請された「癌封じ」の兄弟霊石が安置されている。両社の霊石を祈願するとさらに治癒力が増すと信仰されている。現在も鶴嶺八幡宮と神明大神宮の霊石を熱心に祈願する崇敬者の方々の姿を見ることができる。
天照大神 素盞嗚命 菅原道真 福津日神
9月17日
拝観自由
無料
無し