白鳳12年に創建された。かつてはこの地に浴殿があった。
現本堂はもともと下大門付近にあった地蔵堂で、明治初期には山門付近に移築されていた。後鳥羽神社の造営と同時に現在地へと再移築された。
本尊は阿弥陀如来である。本尊と同じく祀ってある地蔵菩薩は昔より延命子安地蔵と呼ばれ子授け地蔵として有名で、遠方より安産守護を祈願しに参る人々が多い。
境内には江戸期の作庭である池泉観賞式庭園があり、滋賀名園百選にも選ばれている。この庭園は小堀遠州作との伝もある。
山門建築の主要部は江戸時代の建築であるが、その門扉(金具入八双)は、室町時代の特色を有する古建築である。