この地はもと飛鳥山とよばれ飛鳥神社だけを祀っていた。
いつの頃のことか、小熊村字岡之段6027番地付近に鎮座していた八幡神社を遷し両社を祀った。
八幡神社の旧地は通称本山と称し、今も村人は訛って本田と呼んでいる。
小熊地区では、八幡社の神が近くを流れる日高川の水音を嫌い、土生に遷ったとの伝説がある。
又明治末年、本山を開墾した際、旧社地と思われる所から多くの玉石を掘出したこともあった。
村に遺っている文献によれば、正平13(1358)年、矢田荘の領主源万寿丸の母覚性禅尼が八幡・飛鳥の両社殿を再建し、神田1町5反を寄附したとあるから、少くとも600年以前にはもう今の地に祀られていたと思われる。