いつくしまじんじゃ
山形県鶴岡市鼠ヶ関興屋41
正暦年中三月中旬の頃鼠ヶ関横綱島の 沖合いに毎晩のように光明輝き、時には空高く舞 上がる龍頭が見えた。そのうちある晩、村人皆が 海中に尊い神のお姿が沈んでおられるという同 じ夢を見る。村人相張り、十..
正暦年中三月中旬の頃鼠ヶ関横綱島の 沖合いに毎晩のように光明輝き、時には空高く舞 上がる龍頭が見えた。そのうちある晩、村人皆が 海中に尊い神のお姿が沈んでおられるという同 じ夢を見る。村人相張り、十五日海中に網を入れて引きあげたところ丈五寸の弁財天のお姿を 得る。喜んだ村人等は感涙にむせびお島に社 地をつくりお堂を建立し氏神として尊崇し 奉るこれを伝え聞いた近郷近在の人々や に出入りする諸国の船人の信仰を忽ちあつ めるに至る。海上の島にあるため社殿や大 鳥居は大波に幾度も流失しては再建を重ね、 寛政二年に拝殿を再建、その後本殿幣殿改築、 社務所神輿殿等新築する。 昭和五十年社務所 の全面改築、平成三年鎮座一千年記念平成御 即位奉祝記念事業として、本殿幣殿拝殿を全 面改築する。 例祭の宵祭りで精進人と獅子が 赤いを奪い合う獅子舞、神輿渡御行列の終 わりに神輿を鼠ヶ関川に百メートル三回流す。
田心姫命
九級社 旧村社
4月15日