社伝に永和二年(1376)三月の創建 という。昔は七ヶ村の総氏神として崇敬厚く、文政三 年(1820) 領主石川監物、例年神酒料を奉納。 文 久二年(1862) 七月、松平太郎左ヱ門、提灯・神 灯を献進した。明治五年十月、村社に列す。境内社の 八幡神社は源義経の臣鈴木善阿弥の後裔、鈴木善右ヱ 門(郷士)の勧請。御鍬社は寛保二年(1742)の 勧請なり。大正三年十月十三日、宇田螺九番鎮座無格 社田螺神社 [明徳三年(1392) 二月の創建。雨乞 の神として霊験あり] 境内四〇〇坪を合併する。大正 七年九月二十五日、郷社に昇格した。合併の田螺神社 は田螺池に草刈りに行く、一升徳利ほどの田螺をみつ け、持ち帰らんとす。一転俄に雲でて雷鳴とどろき大 雨となる。里人恐れて神威を恐み雨乞の神として崇敬する。