菓祖新宮神社
熊本県護国神社から徒歩5分のところにある旧中職人町(現在の熊本市中央区新町4丁目)に、江戸時代にお菓子の職人町がありました。そこにはお菓子の神様を祀るお菓子の祠(石の祠)があり、お祭りが執り行われてきたそうです。
時が過ぎ、現在では旧中職人町も住宅やマンションなどが立ち並び、そのお菓子の祠が個人宅の庭に取り残されていたそうです。それを継承していかなければならないと、一新まちづくりの会の方々や、お菓子の香梅の副島会長らのご依頼により当神社の一隅にて平成27年11月22日に正式に鎮座祭が斎行されることとなりました。
木製の社殿は、人吉の球磨高等学校伝統建築専攻科の生徒さんたちによって作製され、お菓子の香梅より石製の鳥居も奉納されました。新宮神社の呼称は、元の鎮座地である新町の「新」と、現在の鎮座地の宮内の「宮」より一文字ずつを取り、称されたものです。また、社殿横には御祭神の田道間守命に所縁の橘の木が植樹されております。